約束の聖夜




『発信者:タカノサン』

キヨミは急いでメールを開いた。

『アリガト。今週末は大丈夫そう。

 どっか行きたいとこある?』


…よかった。

ミユキはホッとしていた。

彼が忙しいのはわかってるけど、

もしかしたら自然消滅?と

内心少し恐れていたのだ。


もうすぐ、二人が付き合い始めて、

初めてのクリスマス。



カレンダーの日付は、12月24日まで、

4週間を切っていた。






第二章へ