「夢華も来て。」

と言われて行ってみる。

リビングに両親と私とお兄ちゃんと佐奈さん。


いつもの雰囲気じゃなく、張り詰めた空気


「俺、佐奈と婚約した。

結婚はまだ先だけど、絶対二人で幸せな家庭を築く

見守ってて貰いたい。」

沈黙が流れ


「佐奈ちゃんが私の娘ってとっても良い響きね。」

ウキウキした雰囲気で言うお母さん。

「良かったな。」

にっこり佐奈に笑いかけるお父さん。


「佐奈さんこれからよろしくお願いします。」

そう言って、ふと

先越されたと思った。

「私も彼氏が出来たの。」

だから、この際だし、にっこり笑って言ってみた。


私は両親には秘密にしたくないから。


「あらー。今度連れてくるのよ」

と一段とテンションが上がる母親。


顔が引きつったお兄ちゃんとお父さん

「涼君でしょ?
これからもお互い秘密の恋愛、頑張ろうね。」

佐奈さんにそう言われて

二人で笑い合った。

「「認めない」」
と息ぴったりに言ったお兄ちゃんとお父さんは

佐奈さんとお母さんのおかげでなだめられた。


家族には、本当の私をこれからも応援して貰います。


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おまけEND.