いや、あの車で、マネージャーさん待ってるし、 どう切り抜こう うーんと。 はぁ。 隣りから、小さなため息が聞こえた。 そして、 この百面相。 とか、私にしか聞こえない声で、言った彼は、 「今日、遅いし、帰ろうぜ。 ご飯時に、お邪魔したら、まずいだろ?」 もっともらしい事を言ってくれた。 二人は納得したように 「じゃ、帰ろ。」 と言った。 蒼空が居なかったら、本当仕事遅刻してたかも。