ホストな君,芸能人なあの子

「ここって、高級住宅街だよね。この近くなの?」

「…うん。まぁ。」

「そうなんだ。良いな。
あ、この辺って、華ちゃんの家の近くって噂で聞いたことあるんだ。」

ギグ

と、私が思ってる事は、蒼空しか知らないと思う。

隣りでクスっと蒼空が笑った。


「夢華の家、この近くなら、華ちゃんに会えたりしてー」

クスクス笑ながら、そんな事言い出した絵梨。

笑えない。
私がその華です。

なんて、言えるはずなくて、

苦笑していた。


「そっかぁ。
あ、この近くなら、夢華の家行ってみたい。」

今日友達になって、今日家って、気早くない!?

まぁ、絵梨ならこの一日で、信用おける子だと思ったけど。