君が気色悪い 恋愛短編小説



「あいつウザくない?」



爪とぎしながら、透明なマニキュアしか使えない学校にも毒づくように、舌打ちをついたらガールズ達があやしてくれる。




「でもさー。あんな陰キャ女よりも春奈のほうが上だから、ただただ翔が気を使ってるだけじゃないの?」




サイドbガール。



とってもよく言ってくれました。




「そうよねー。翔の事なんだし私からあの陰キャ目障り女から守ってるだけってのが線だわー」



ーーーそうそう、春奈はこの学校の裏サイトでも人気な美少年何だしーーー。




ーーー叶うわけないってーーーー。




ーーー翔様が気遣ってあげてることに、気がついてないあの子可愛そうーーー。




「でも、なんで翔……最近、誘いに乗ってくれないのかしら」




皆んなが沈黙した。




はぁ、アンタ達なんで黙ってんのよ!!



咳払いをコホンとしたら、ガールズ達が慌てて取り乱す。




最近こんな調子で、権力が落ちてきている気がする。



その理由はーーーやっぱりあの転校生陰キャが来たからだ。




「徹底的に潰さなきゃね………」




周りの女どもが、おののいたけどまぁいいわ。



別に私より可愛くないし。



秘密がありそうだけど、何なのかしら。




暴いてやるわ、絶対に。