「あんた……それでも、総長なの?」 「お前の代わりに、あの女を作ったようなもんなんだよ」 手を引かれて、彼の胸の中に閉じ込められた。 「あの日の約束ーーー今でも覚えてるんだ。本当はーーー」 「嫌だ、もうーーー聞きたくない!!!」 私は彼を突き飛ばして、教室へ走り出した。 私達がすれ違ってしまったあの「桜の木の下の事件」で変わってしまった関係。 *