くらい倉庫の下で目が覚めた私。
くっ……何なのよ………。
春奈の馬鹿!!
あんなホワイトに肩入れするなんて。
冷たい無機質な石畳の上。
総長が私の腹を殴ってきた。
グッと、声が漏れて春奈は高笑い。
「さぁ、さぁーー私のダーリン?
さっさと真相を聞かせてちょうだいよ」
「仕方ねぇな。
お前が春のパーティーに呼ばれなかった理由、教えてやるよ」
「聞きたくない!!」
また腹を殴られた。
もう……痛すぎて気絶しそうだ……。
「端的に言うと、俺がお前を中学の時に殺そうと思ってたからだ」
え……どうゆうこと!?
「お前の翔は中学の時、裏で俺等の力を押さえつけるほどーーー強大な力を持ってた。
それも、権力なんてものも屈しない、強い力だ」
「強い力………」
「いわゆる、愛の力ってやつよ。
俺は、それが大嫌いでーーー何とか弄りを入れたら」
「あたしがーーー出てきたってわけ?」
「毎年プレゼントを送り合う男女なんて、友情なんかあるものか」
ニヤリと笑った、総長。
「だから、俺は………お前があの桜の木の下で来るのを情報として持っててそこで殺してやろうって向かってたんだよ」
「何で殺さなかったのよ!!
馬鹿ダーリーン!!」
タバコを吹かして、私の手に根性焼きをしてきた。
ぐっと力が入る。
「俺よりアイツは先回りしてて、やられたんだよ。
俺は」
そう言って、総長は手袋を外した。
左手首が無かったのだ。
「そんな………嘘………翔が………」
「これはちげーよ。
組長が俺の手首を売ったんだ。
でもよ、俺はそれくらい打撃を受けたんだ」
がっと、蹴り飛ばし私は地面に吹き飛ぶ。
「それでさぁ……アイツも、重症でお前に痛めつけられた姿を見せられなくて避けたってわけだ。
そして、俺から遠ざけるために離れ俺達をずーっと追いかけ回してーーー今じゃ俺は下っ端」
鋭い眼球が、私を捉える。
嫌だ………、こんなにも悪人の顔をしている人を………私は初めて見た。
「翔の愛する人は、お前だけ。
後はお前が死ねば全て上手くいく。
そう……全て!!」
と、振りかぶって刃物を向けた矢先。
前から、バイクが飛び出してきてーーー総長を吹き飛ばす。
横を見るとーーー。
「翔!!!」
「済まねぇ、助けに来た!!」
と、乗り出した。
左手には、流血を流した手下が引きずられていた。
「俺の女に手を出したら、容赦しねぇ。
手下はいねぇーよ。
仲間が相手してる」
「お前………俺を殺せるのか?」
「望むところだ!!!」
と、翔が真っ先にパンチを繰り出す総長のナイフ攻撃を右左下の順に交わすと、懐に入り込り回し蹴りを放ってよろけさせた。
総長はよろめきーーーその隙をついて、翔は顔面をパンチ。
すると総長は倒れ込む。
「やだ……やだぁ!!!」
と情けない声を出して春奈は退散していく。
翔が、ゆっくりとやってきて私を抱きとめる。
「もう……話さねぇーから」
「もう……許したわけじゃないから」
と鼻をつまみ返してやったが。
*
その日からーー4月になって。
私達はまたーー例のごとくお茶会をあの日の桜の木の下でーーー。
「って、お団子ばっかり食べないで!!」
「じゃあ、お前の胸を見ながら食べても良いんだな?」
「何いってんの!!
キモっ!!」
というように、私達は相変わらず元の姿に戻り。
「これからも、ずっと一緒にいてくれねぇーか?」
との返答を
「この先の事は、未来しかわかんないから………教えない!!」
と、仕返しをしてやる毎日だ。
fin


