王子様はお姫様を愛し尽くしたい〜23時のシンデレラ短編〜

「だめなわけねぇじゃん。そのかわり《《今から》》“俺のお願い”も聞いてもらうけど」

「ええっと……その、うん」


すぐに“俺のお願い”を理解した美弥は僅かに頬を染めると、小さく頷く。

「なに? もう顔赤い」

「やめてよ、すぐ意地悪言うんだからっ」

「意地悪じゃねぇし。てか可愛すぎる美弥が悪い」

「またそんなこと言って」

美弥が痛くない程度に俺の肩を叩く。

俺はすかさずその手を掴むと、手首にちゅっとキスを落とした。

「……っ」

「次はどこがいい?」

「ちょ……っ、だめだよ」

「なんで? 誰も見てねぇのに」

俺はドライヤーの電源をオフにすると、美弥を抱き寄せる。

「……すっげー、いい匂い」

さりげなくパジャマの中へ手を入れると、美弥の胸に指先が触れた。

「……っ、颯……ここ、明るいから……」

「たまには明るくてもいいじゃん」

「だめ、……恥ずかしい、から」

相変わらず、美弥が無自覚に俺の理性を削っていく。我慢できなくなってきた俺が、かぷっと首筋に軽く嚙みつくと、美弥が小さな悲鳴を上げた。

「きゃ……っ」

「なに? 明日仕事だから、ちゃんと痕つけないようにしたし」

そのまま俺は美弥を押し倒すと、首筋にキスを落としながら、美弥の素肌に触れていく。

「颯……」

「声我慢すんなよ」

そう言って美弥のパジャマを脱がそうとすれば、美弥が俺のスウェットの裾を握りしめた。

「美弥?」

「……ほんとに恥ずかしいの……お願い。ベッドにして」

美弥が生理的に浮かべた涙に、俺の理性はゼロになる。

「煽んの上手だよな」

俺はリビングの電気をリモコンで消すと、すぐに美弥を抱え上げた。

「わっ」

「じゃあ、ベッドな。お姫様」