「きゃああっ、またしゃべった!」
「あー、やかましい奴っちゃなぁ。静かにせんかいな。ご近所迷惑や」
私が悲鳴をあげたあとに冷めた目つきで至極真っ当な突っ込みが聞こえてきて、私はすぐに謝罪する。
「た……確かに……あの、そのすみません」
「かまへん、かまへん。人間も猫も間違えることあるさかいにな」
猫は顔の前で右の前足をひょいひょいっと振り、ニィと目を細めた。
(なんか……やっぱりおじいちゃんみたい)
その言動は見れば見るほど、テレビで見る大阪のおばちゃんの男性版だ。
猫はぼりぼりと額を掻くと腰を抜かして動けない私の目の前に、どっこらしょっと言いながら胡坐をかいた。
「で、早速やけどな。わしはあんたの“後悔”を思い出に変える手伝いに来たんや」
「……へ?」
「せや。本題入る前に自己紹介やな、わしの名前は“ヒデ”や」
「ひ、でさん?」
「ええ名前やろ。おもひでから取って、“ヒデ”や。わしはこう見えて時空管理組合、特命神獣猫支店に所属する、え~じぇんと~ゆうやつで、人間の抱えた強い“後悔”を“思い出”に変えるんが仕事なんやで」
急に羅列された聞きなれない言葉から、辛うじて聞きとれたのは後半の部分だ。
(え~じぇんと? エージェント? のこと)
(あと、後悔を思い出?って言った……?)
「あー、やかましい奴っちゃなぁ。静かにせんかいな。ご近所迷惑や」
私が悲鳴をあげたあとに冷めた目つきで至極真っ当な突っ込みが聞こえてきて、私はすぐに謝罪する。
「た……確かに……あの、そのすみません」
「かまへん、かまへん。人間も猫も間違えることあるさかいにな」
猫は顔の前で右の前足をひょいひょいっと振り、ニィと目を細めた。
(なんか……やっぱりおじいちゃんみたい)
その言動は見れば見るほど、テレビで見る大阪のおばちゃんの男性版だ。
猫はぼりぼりと額を掻くと腰を抜かして動けない私の目の前に、どっこらしょっと言いながら胡坐をかいた。
「で、早速やけどな。わしはあんたの“後悔”を思い出に変える手伝いに来たんや」
「……へ?」
「せや。本題入る前に自己紹介やな、わしの名前は“ヒデ”や」
「ひ、でさん?」
「ええ名前やろ。おもひでから取って、“ヒデ”や。わしはこう見えて時空管理組合、特命神獣猫支店に所属する、え~じぇんと~ゆうやつで、人間の抱えた強い“後悔”を“思い出”に変えるんが仕事なんやで」
急に羅列された聞きなれない言葉から、辛うじて聞きとれたのは後半の部分だ。
(え~じぇんと? エージェント? のこと)
(あと、後悔を思い出?って言った……?)



