無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

その後ろ姿を見ながら、ほっと息をついたときだった。
横にいた小林さんが、ぽつりとつぶやいた。

「……『かわいいから』か。いいよね、千沙ちゃんは」
「え……?」

問い返すより早く、小林さんは視線を外し、足早に教室へ戻っていった。
どこか棘のある言葉が胸に引っかかったけれど、お迎えの保護者が次々にきていたので、そのまま仕事に戻るしかなかった。




やがて小林さんが退勤し、その後、私と竹田主任の退勤時間となった。

「今日はおつかれさま」
「ありがとうございます……」
「元気ないな? 小林さん、ちょっときつかったな。彼女、昔からそういうところがあるんだよ」

主任は、苦笑いしながら肩をすくめた。

小林さんは優しい人だ。
ただ、感情が高ぶると、今日みたいに言葉が鋭くなることがある。
とはいえ、それにも慣れた。
今回の件は明らかに私が悪かった。

私は改めて竹田主任にお詫びと感謝を伝えた。