無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

読み終えると、私はスマホを胸もとでぎゅうと握りしめた。

湊さんに会いたい。

でも、わがままを言ってはいけない。
私の想いは彼と再会した時にちゃんと伝えればいい。

警察署を出ると、私はホテルに戻り、すぐに部屋を引き払う準備をした。
美湖さんは休むよう勧めてくれたけれども、これ以上湊さんに迷惑をかけられないからと急いで荷物をまとめ、チェックアウトに間に合わせた。

それから、久しぶりに自分の部屋に戻った。
狭いけれども過ごしなれた場所にほっとする一方で、呆然自失に陥りそうにもなる。

事件真相に対するショックが、少なからず私の心をむしばんでいた。
この心境で一人でいたら、仕事は愚か日常生活もままならなかったかもしれない。

地方にある実家に帰ることも考えられたけれども、仕事を長く休みたくなかったし、下手をしたら家に引き籠りがちになってしまうのではという不安もあった。
美湖さんが来てくれたのは本当にありがたかった。
信頼できる彼女がいれば落ち着くし、気がまぎれる。
日常生活もどうにか遅れそうだし、少しずつ仕事にも戻れそうな気がした。