無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

彼女の言葉は的を得ていた。
私は知らないうちに湊さんを苦しませていた。

彼からの一途な想いに安心して、それを受け取るだけで満足して、自分の想いをしっかりと返してこなかった。
いつもあいまいな言葉しか伝えず「あなたが好き」とちゃんと伝えたことがなかった。

自分が湊さんの立場だったら、苦しくて仕方がなかったと思う。
想いを打ち明けて、一緒に暮らして距離が近づいているというのに、相手はいつまでも「好き」と伝えてくれない。
もしかして他に好きな人がいるのでは、と不安にかられてしまう。

あの突然のキスは、彼のそんな思いゆえの行為だったのかもしれない。
なのに私ときたら「やめて」と冷たく拒んでしまった。

湊さんがこんな私に愛想をつかしていたらどうしよう……。

彼に会いたい。
今までのことをお詫びして「あなたが好きでたまらない」と真剣に伝えたかった。

そうこう思いめぐらせていたら、取調室から出ることを認められた。
湊さんの姿を探したけれども、あの頼りがいのある大きな体は見当たらない。

代わりに私を迎えてくれたのは、美湖さんだった。