その数分後に警察官が駆け付けた。
湊さんが事前に連絡していたからだった。
警察署に行くと事情聴取が始まった。
私はありのままを語ったが、小林さんは当然のことながら否認し、むしろ自分は被害者だと、私を盗難の罪で訴えた。
しかし当然のことながら、私は小林さんの私物を携帯していない。
彼女は私の鞄に何らかの所有物を忍ばせて証拠を捏造するつもりだったようだけれど、それを実行する前に連行されたため、私への疑いはすぐに晴れると予想できた。
それよりも、嫌がらせ行為の犯人が小林さんだという確証がないことの方が心配だった。あの付箋だけでは決定的とは言えない。
しかし、生活安全課の方が教えてくれた事実は驚くものだった。
小林さんが今までの嫌がらせ行為を代行業者に依頼していたというのだ。
そんな業者があるのかと衝撃だったけれども、生活安全課の方は今の世にはお金さえ積めばそういった仕事を引き受ける業者が少なからず存在しているのだと教えてくれた。
今は小林さんにその事実を確認しているところで、所有しているスマホや家のPCにその業者とのやり取りの履歴が残っていないか調べるため、準備をしているとのことだった。
これに彼女が応じなければ、疑いは濃厚となる。
私の中でも、これで残っていた謎が解決した。



