無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜



湊さんが用意してくれたホテルは、私には一生縁がないような高級ホテルだった。
しかも美しい都会の夜景が一望できる上層階のお部屋で、私が借りていた1LDKの部屋よりもずっと広かった。

てっきりビジネスホテルだとばかり思っていた私は、驚いて恐縮するばかりだった。
控えめにしてもらったといえ、一泊いくらするのだろう。
口座に入っている貯金の額を思い出していると、湊さんは今回の滞在にまつわる全費用は自分が負担すると言ってくれた。
半分パニックになりながら、なおさら恐縮すると、彼はすこしはにかみながらも丁寧に説明してくれた。

「今回頼むにあたって、友人や父の同期の方にきみのことを話したんだ。俺にとって特別な人だって。そうしたら俺ときみを応援するためにも費用を抑えると言ってくれたんだ。だから大丈夫」
「でも……」
「勝手に話して君にプレッシャーを与える形になってしまってごめん。身勝手な俺を許すつもりで、今回は俺に任せてもらえないか?」

許すも何も、感謝しかない。