無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

「俺はこれから数日、できる範囲ぎりぎりで今回の件を独自調査する。そして調査結果と俺の見解をきみに報告する。きみはそれで、あの犯人について判断を下してくれないか?」
「ぎりぎりで……? 大丈夫ですか? 湊さんにご迷惑がかかるようなことは」
「大丈夫。あくまで許される範囲内でだ。それに……すこしひっかかることもあって、改めてじっくりこの事件について考えてみたいんだ」

彼は何か思いを巡らせるように遠い目をした。

「……推理というほど大げさなものじゃないが、犯人につながりそうな気付きを得られそうな気がするんだ。だから……」
「わかりました。よろしくお願いします」

申し訳ない気持ちはあったけれども、私ができることは少ないのが事実だ。
湊さんを全面的に信頼するしかなかった。
私は彼の提案に応じることにすると、深々と頭を下げた。

その日の残りは荷造りで終わった。

こういう状況なので、彼の家にはもう戻らない方が安全だろうと、忘れ物がないか念入りにチェックしながら行った。
とは言っても、ホテルなので持っていくものは限られている。
せっかく買い揃えたおそろいの食器も、おいていかなければならない。

どうしてこんなことになってしまったのだろう。

気が滅入りそうなのを耐えて、せめてお守り代わりにこれだけはと、湊さんからもらった猫のマグカップを持っていくことにした。