無口な警察官様とのまさかの同居生活についてご報告します〜過保護で甘々で困っているのですが…!〜

引き継ぎを簡単に済ませ、電話を切った瞬間、どっと疲れが押し寄せてきた。
湊さんが、静かに声をかけてくれる。

「大丈夫か」
「はい……」
「主任の様子は?」
「……特に、いつもと変わらずでした。とても親身に、心配してもらいました」
「そうか」

警察には、結局、竹田主任の名前を出せなかった。

昨夜の被害状況には、明らかに“怒り”の感情が宿っていた。
私に湊さんという存在がいるのを知って逆上したのだろうか。
監視カメラは粉々に砕かれていた。
怒りに任せてハンマーのようなもので、何度も、何度もカメラを叩き壊す映像が脳裏に浮かぶ。
でも、その恐ろしいシルエットに、あの穏やかで思いやりのある竹田主任の顔を重ねることが、どうしてもできなかった。