正樹「おばさんにとっては、俺は姉弟みたいなもんだからな」
美沙「そうだけど」
正樹「ほら」
正樹、美沙に五百円玉を渡す。
正樹「昼の弁当代」
美沙「いいよ、別に」
美沙、正樹にお金を返そうとする。
正樹「お前が言ったんだろ。たまには素直に受け取れよ」
美沙「・・・分かった」
正樹、ベットから立ち上がる。
正樹「じゃあ、そろそろ行くかな。またいつ文句言われるか分からないし」
正樹、美沙の横を通り、部屋を出ようとする。
美沙「・・・」
正樹「そうだ。今度のテストで勝負しようぜ」
美沙「えっ」
正樹「お前とはさあ、生まれた時から隣どおしで、幼稚園から小、中、高ってずっと一緒だけど、あと少しでそれも最後だしな」
美沙「私はせいせいするけどね」
正樹「俺もやっとうるさい女から解放されるからな」
美沙「悪かったわね、うるさくて」
正樹「それで最後にお前と勝負したいと思ってさ」
美沙「私に勝てると思ってるの？どう考えても分、悪くない？」
正樹「分かってるよ。お前は常に学年でもトップクラス。俺は良くて真ん中辺りだからな」
美沙「分かってるじゃない。なんならハンディあげようか？」
正樹「バーカ。そんなのいらねえよ。俺のココ一番の勝負強さ見せてやるよ」