美沙「あんた、本当のバカだね。あんなカワイイ杏子との約束止めるなんて」
正樹「ああ、本当のバカかもな」
美沙「バーカ」
正樹「うるせえ、バーカ。お前こそ、おばさ んに聞いたんだろ?」
美沙「聞いたよ」
正樹「だったら」
美沙「いいじゃない。来たかったんだから。あんたこそ何で来たの?」
正樹「さあ、俺も来たかったからかな」
美沙「・・・(小さい声で)ありがとう」
正樹「え、何?」
美沙「ううん、何でもない」
正樹「じゃあ、帰るぞ。こんな所にいたら、俺まで具合悪くなるよ」
美沙「うん」
二人、歩きだそうとする。
その時、カミナリが鳴る。
美沙「キャッ」
美沙、立ち止まる。
美沙、震えている。
正樹、美沙の手を握る。
美沙「えっ」
正樹「お前、昔からカミナリ大嫌いだったもんな」
美沙「・・・」
○美沙の部屋(夜)・回想
十歳の正樹と美沙がいる。
正樹「ああ、本当のバカかもな」
美沙「バーカ」
正樹「うるせえ、バーカ。お前こそ、おばさ んに聞いたんだろ?」
美沙「聞いたよ」
正樹「だったら」
美沙「いいじゃない。来たかったんだから。あんたこそ何で来たの?」
正樹「さあ、俺も来たかったからかな」
美沙「・・・(小さい声で)ありがとう」
正樹「え、何?」
美沙「ううん、何でもない」
正樹「じゃあ、帰るぞ。こんな所にいたら、俺まで具合悪くなるよ」
美沙「うん」
二人、歩きだそうとする。
その時、カミナリが鳴る。
美沙「キャッ」
美沙、立ち止まる。
美沙、震えている。
正樹、美沙の手を握る。
美沙「えっ」
正樹「お前、昔からカミナリ大嫌いだったもんな」
美沙「・・・」
○美沙の部屋(夜)・回想
十歳の正樹と美沙がいる。

