いつも一緒

杏子「うん。だったら早く一緒に見たいから、今度の日曜日でもいいかな?」
正樹「え、日曜日?」
美沙「・・・」
杏子「ごめん。急だからもう予定入ってるね」
正樹「・・・いいよ、大丈夫」

○美沙の家・玄関(夜)
正樹が玄関にいる。
正樹「おばさん、こんばんは」
奥から、美沙の母が出て来る。
母「あら、正樹君、どうしたの?」
正樹「うん、ちょっと美沙に用があって。いる?」
正樹、美沙の部屋がある2階を指す。
母「あの子、ちょっと具合が悪いって言って、寝ちゃってるのよ」
正樹「美沙、大丈夫?」
母「少し疲れがたまってるだけだと思うから
、ゆっくり休めば大丈夫よ」
正樹「そっか」
母「何か急用なら、おばさんが伝えてようか?」
正樹「うん」
母「でも昔からよね、あの子がちょっとでも具合が悪いと、ケンカした直後でも大丈夫って心配してくれるの。ホント、何だかんだ言っても、本当の姉弟みたいにとっても仲良いんだから」
正樹「姉弟か・・・」
母「正樹君はおばさんにとって、実の息子みたいな感じだからね。いつも早く本当の息子にならないかなって、思ってるんだけどな」