魔女ですが幸せになってもいいですか?



「アイズ!」

思わず顔を上げると、そこには院長先生がいた。

「こんにちは、先生」

先生の顔は険しかった。

「助けておくれ、アイズ」

軽く体を預けてくる院長先生をそっと抱きしめながら、困惑する。

そんな私に応えるように、院の中で最年長のコニーが言った。

「さっきね、怖い感じのおじさんがいっぱい来たの。いつもの借金取りとは違う人だったよ」

他の子も口々に続く。

「剣持ってた!」

「騎士様みたいでかっこいいよー」

「イケメンいたぁ」