名無し

屋敷の中に入り、地下に降りると置いてあった椅子に座らせられた。


静かな部屋で、隅には茶色の後が着いている。


血なのかサビなのか全く分からない。


誰も喋らない、息だけがうるさい。


こつこつという革靴の音が聞こえて、ハッとする。


どんどんと音はこちらに近づいてくる。


そして、扉が開かれた。


そこには、黒いジャケットを羽織り、サングラスをかけた男が立っていた。


きたか。


相良組若頭 相良 彗。


そいつは、不敵な笑みを浮かべこう言った。


「はじめまして。お嬢さん。」


声が耳に落ちた瞬間、体が固まった。