名無し

そっと「ずっと...謝りたかった。」と婚約者さんが言った。


思い出した...


「り、ん...?」


振り絞った声は小さかったが、はっきりと言葉になった。


凛が目を見開いた。


「やっぱり、澪?」


凛は私に駆け寄ると私を抱きしめた。


私も、抱きしめ返した。


凛は「ごめんね。」と何回も謝っていた。


その声が涙声だったことは気付かないふりをした。


凛の背中を撫でて、落ち着かせた。


ちらりと彗をみると、こちらをじっと見ていた。


彗は無表情で何を考えているのかわからなかった