水族館でのデートも終わり、私は気になるけど聞けなかった事を聞いてみた…



「哲司が私の事が好きだったのは分かったけど、それならどうして中2の時にいきなり馴れ馴れしく話しかけるなとか言ったの??」



私結構ショックだったのに…



私はやっぱり疑問に感じて訊ねた…



私達は両思いだったのだ…



あのまま一緒にいれば、こんなに拗れることもなかったようなら気もするのだが…??



私の問いかけに哲司は少し困ったような顔をしている…



その部分には、やはり触れられたくないのだろうか?



「それは…未知には分からないと思う…」



未知にはまだ早いからそれはまだ言えない…



哲司は曖昧な返事で言葉を濁す…



えー何でー??



私は教えてもらえない事が腑に落ちなくて首を傾げた…



「まあ…男には色々あるの!!強いて言うなら未知を大切にしたいって事⁈」



そう照れたように強めに言われても、私にはやっぱりさっぱり意味が分からない…



いつか意味が分かるのだろうか??



行くぞ…



そう言って手を差し出す哲司の手を握って、私達はまた水族館のデートを続けた…



幸せだなー



私達の顔が幸せで自然と綻んだ…