「じゃあもうこの際だから12年間思い続けた胸の内を黒田くんに告白しちゃいなよ」



今まで一度も好きって伝えた事ないんでしょ??



梨花はさらっと突拍子もない事を提案する…



「今更好きだなんて言えないよ…哲司が私の事を本当はどう思ってるのかなんて分からないし…」



言えば言うほど自信がなくなっていく…



「でも今のままだとただ宙ぶらりんなままじゃん…よく分からないけど、お隣にいるのに全然話さなくて、いきなりキスだけした関係みたいな??」



それこそ訳分からないじゃん??



梨花に言われて確かにそな通りだとギクっとしてしまう…



「わ、分かったよ…だったら頑張って告白してみる⁈どう思われるか分からないけど、勇気出して好きって言ってみる⁉︎」



自分で言っていて緊張する….



今まで言えなかったのに、哲司に真正面から好きなんて言えるのだろうか?
 


もし振られたら、もう見ている事すらできなくなるの??



ただのお隣さんとしても、普通に接していけなくなる可能性もある…



でも…



こんな中途半端な宙ぶらりんの状態は確かに嫌だ…



ちゃんと気持ち言ってはっきりさせたい…



私はそう自分に言い聞かせ、奮い立たせて、哲司に今まで自分が抱いていた思いを告白する決意をした…