「まあ、その辺の事情は分からないけど、その当時の黒田くんに未知を突き放さなきゃならない何か事情があったのかもね??」


まあそれはやっぱり直接聞いてみるしかないよ…



でもさ…



私の顔を覗き込んで梨香が話を続ける…



「それでお互い好きだったら、未知は黒田くんを選ぶの??岩田部長のことは振っちゃうわけ⁇」



勿体なーい



梨花は私の事なのに悔しそうだ!!



あのスポーツ万能、成績優秀、おまけに料理までできて超優しい岩田部長だよ??



本当に振っちゃっていいの?



いいなー未知は⁈



バスケ部エースのスーパーイケメンと、何でも万能な料理王子!!



2人から思われて⁈



梨花は人事だと思って嬉しそうだ…



「岩田部長はいい人だけど…私はやっぱり哲司の事しか見られないと思う…」



多分、黒田哲司という人が家のお隣に住んでる限り、私は哲司以外の男子は見られないって気がする…



岩田部長には申し訳ないけど、現に全然部長に気持ちがいかないんだよね…



私はハーと溜息をつきながら起き上がると、大好きなイチゴ牛乳をチビチビと飲んだ…