初恋同盟〜イケメン過ぎる君からの不適切な溺愛〜

「哲司待って…」



そう言われて俺は我に返った…



「あいつと付き合うの?」



俺の質問に未知はまだ分からないと答えた



俺は愕然とした…

    

恐れていた事が遂に訪れてしまったような、未知を誰かに持って行かれてしまうという恐怖の感情が芽生えた…



「行くなよ…」



ポツリと言ってしまった言葉に俺の本音が含まれている…



未知は驚いた表情で俺の顔を見ている…



俺の気持ちなんてこれっぽっちも気付いていなさそうだった…



「俺が何で未知と同じ高校を受けたと思う?」



この問いかけにも未知は驚いて戸惑っている…



俺は今まで抑制し続けていた思いが息席切って溢れてしまった…



「誰も未知に触れてほしくない…俺以外のやつに未知は触らせない」



そう言うと俺は未知の唇にキスをした



未知は驚くばかりで固まっている…



未知が好きだ…



誰にも渡したくない…



その言葉を言いたいのに、驚いて固まっている未知の反応に、それ以上は何も言えなくなってしまった…