初恋同盟〜イケメン過ぎる君からの不適切な溺愛〜

高校に入学した辺りから俺は更に身長が伸び、黄色い声を上げる女子も出てきて、モテ始めた…



自分でもモテている事は自覚しているが、特に誰かと付き合いたいという気持ちにもなれなくて、俺は時々される告白も全て断っていた…



高校に入り、未知は見た目こそ垢抜けないが、可愛い女の子から、綺麗さも帯びた美しい女性へと変身していった…



今までは髪を短くボブにして短めにしたボーイッシュな印象だったが、高校に入ると髪を伸ばし始め、ほんのりリップクリームを付けて、見た目を意識し始めたからだ…



無自覚で、気の多くない控え目な未知だから今だに彼氏はできないが、誰にでも優しくて面裏のないピュアな未知の事だ…



誰かに告白されるのは時間の問題だと思った…



俺はそっと未知を見守りながら、未知に悪い虫がつかないようにいつも見張るようになっていた…



ずっと君を見ていた…



そう言いたい気持ちを押し殺しながら、気付けば高校2年になっていた…



いつか、未知に俺の本当の気持ちを言えるだろうか?



君の事がずっと好きで、幼稚園の頃からずっとずっと好きだったこの気持ちを言えるだろうか?



俺の事を何とも思ってなさそうな未知に告白なんて出来るはずもなくて…



でも絶対に誰のところにも行ってほしくなくて…



そんか複雑な恋心を抱いたまま、俺は前に進めない毎日を送っていた…