「未知ー⁈起きなさーい」



まだ布団にくるまってぬくぬく温まっている私はお母さんから叩き起こされた



はっ⁈夢か⁈



懐かしい夢見たなー



私が哲司のお嫁さんになりたがってたのなんて12年も前の事だ…



まさか久しぶりにこんな夢見るなんて…



何かの因果⁈



ふと部屋の窓からお隣が見える



哲司は今日も朝練で部活か…



はいはい。熱心な事で…



私は感心と名の付く諦めの目で隣の家をチラ見した



めっきり関わらなくなってしまったお隣さんをチラ見して私は溜息をついた…



まあ…もう喋らなくなって3年とかだけどね…



そう思うとまた溜息が出る…



「おっといけない。もうこんな時間だ」



急いでお母さんが焼いてくれた食パンを口に方張ると、髪の毛をフリルのシュシュで一つに結いて、私は急いで高校に向かった…