部員のみんなから人気があるのも頷けるなといつも感心して見てしまう…



そんな岩田先輩に心配をかけるくらい私はボーッとしているなんて…



いかんいかん…



身を引き締めねば…



私は心配をかけていることが申し訳なくなった…



「だ、大丈夫です。何も悩みなんてないので…ただ最近色々ありまして…それで少しボーッとしてたんですけど、もう大丈夫です」



私は心配をかけないように気を遣って言ってみた…



「そっか…ならいいけど、何かあったら言ってね?相談にくらい乗れるかもしれないし…」



岩田先輩はやっぱり心配しながらも優しい…



思い人である幼馴染の事で悩んでます…とは流石に言えず、私は「大丈夫でーす…ご心配かけてすみません…」と平謝りで謝った…



岩田先輩は優しいなと思う…



正に部長の鏡だなといつも感心してしまう…



私達のそんな様子を見て、同じ部活の梨花がニヤニヤした顔で寄ってきた…



「なになにー?岩田先輩ってもしかしなくても未知に気がある系じゃない?」



梨花は人事だと思って嬉しそうだ



私を茶化しにきたらしい…