「…いつの話だよ。お医者さんごっことかそんなのもう昔の話だし…」



そう言う哲司は少し寂しそうに、素っ気なくそう言った…



「顔面でボール受ける程ボーッとしてるなら、コートに入らない方がいいんじゃない?」



他の人にも迷惑だし…



そう言い放つ哲司の言葉はやっぱり素っ気なくて冷たい…



「わ、分かってるよ。哲司に言われなくても…私がボーッとしてたのは…⁈」



哲司の事考えてたから…



でもその言葉は哲司に伝えられない…



哲司が怪訝そうにこっちを見ている



「な、何でもない…兎に角私はいつもボーッとしてるわけじゃないから…」



そう素直じゃなく言って私は哲司から視線を逸らした…



「あっそ…ならいいけど…あんまり調子良くないなら早退した方がいいんじゃない?まあ俺には関係ないけど…」



哲司はまた素っ気なく嫌味のように言ってくる



「別に私調子悪くないし…ただ、ボールがぶつかっただけだから早退とかしないし…哲司の方こそバスケの試合控えてるんだったら手首気を付けた方がいいんじゃない?まあ私には関係ないけど…」
 


いーーだ



私は可愛くなく口を横にしていーと悪態をついた…



「餓鬼かっつうの…その顔不細工に見える…」



そう嫌味ったらしく言うと、哲司は去って行った…



放って置け…



哲司の後ろ姿にそう言い放ったけど、哲司は気にせず去って行ってしまった…