「ただいま。」

パタパタ...。

ドアを開けた途端、玄関に誰かが近づいて来た。

「ち-ちゃん、待ってたのよ。」

いきなり、引き寄せられ...弱々しい声だった。

「おばあちゃん。」


「今から病院に行くよ。」

「なんで?パパ待ってからぢゃあダメなの?」

おばあちゃん...手が振るえてる?

「パパねぇ、病院に居るんだよ...だから、一緒に行こうね。」

引きつった顔で笑ってる...変だよ。
どうしたの...?

「わかった。」

笑顔で言った。



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