「ち-だけの王子様」

薙捺は頬を手で覆った

「赤くなった」

薙捺は立ち上がり走った

「赤くなんかないもん」

後ろからは龍紀が追いかけてきた

「待てよ-」

笑い声が公園に響いた

「捕まえてぇ-!」

「よ-し、捕まえるぞ」

ずっと、この幸せが続きますように

「こっちだよ-」

「つ-かまえ-た」

腕を捕んだ

「捕まっちゃった」



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