姫は今忍者①

「あっ、えっと」
「あぁ、これは足をくじいたんだね。ほら、青くなってる。」
「ほんとだ。」足をくじいてるなんて全然気づかなかった。
必死で走ってたからかな。
「肩、貸すよ。」と手を差し出した。
私はその手をつかみ何とか起き上がれた。
「よし、歩こっか。」とその少年は歩幅を私に合わせてくれた。
「君、なんていうの?」
「もも姫です。」
「え?」
その少年は目を丸くして立ち止まった。
あぁ、まちがえて芸名をいっちゃった。
「あ、あぁ、まーちがえた。ははっ萌華なのにぃ」
「なぁんだ、びっくりした。もも姫って言ったらあの幻の美女花魁だもんね。」