見上げると全身黒色の忍者服を着た男の人が立っていた。腰には黒いじゅすをつけていた。
目は鮮やかな黄色で黒色の中に負けない光を放っていように見えた。
顔は凛々しくてつりめ。ちょと怖い人だなぁ思っていたら
「お前は誰だ。名を名乗れ」え、この状況見て最初に名前聞く人っている？
もしかして人さらい？
私が不安そうに見ていると、黒い男の人は口を開き「俺の名は黒十だ。人さらいじゃない。安心しろ。」と私の肩に手を置いた。
その言葉を聞いた瞬間私は安心したのか自然と涙が出てきた。
涙が出るなんて何年ぶりだろうか。そう考えるともっと涙が出てきた。
あぁこの人困ってるだろうな。いきなり目の前で泣かれてさ。
そんなことを考えていたら急に地面に座っている感覚がなくなった。
上を見ると黒十さんの顔が近くに⁉︎
周りを見てみると、お、お姫様抱っこされてる？！
私は驚いて顔が赤くなった。黒十さん⁉︎な、何してるの？と思い顔を見ていたら
黒十さんは顔をしかめこちらを見るとため息をつき「なに惚れてんだよ。バカ。」