そういえば、昨日の今日で全く見ていなかった。
どんな反応があったんだろう?
環がああ言うんなら、きっと何かしら大きな反応があったのか?と見てみると……


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澪「嘘でしょ!?」


『透明感がエグい』

『どっから声出てるの!?同じ人間の声!?』

『神様がくれた声だ……』


澪「……うそぉ…」


概要欄には、
「たくさん質問もらって、DMも来てたから本人のOKもらって歌ってもらった!オレと紫遊の昔からの友達!聞いてって!」


澪「これで、最後かな。私、2人の力になれたよね?」


不思議と誇らしい。
温かい言葉と、概要欄からも伝わる環の気持ち。
2人が無事デビューし、こんなにも満たされた気持ちになった。あと澪に出来ることは応援する事だ。


澪「もう1回事前インタビュー見よっかな……♪」


小さな頃の女の子の夢、お姫様になること。
それをぎゅっと抱きしめ叶えてくれるようなユニット、曲、衣装。


紫遊『いつかティアラ達の前で歌いたいね』

環『任せといて!絶対叶えるから!ねえティアラたち?よそ見厳禁だよ!?』


澪「ふふっ。王子様モードだ」


今後もファン……ティアラは増えるだろう。
セカンドシングルを出したり、LIVEをしたり、本格的に忙しくなるだろう。それでも、夢を叶えた2人が笑っている。普段の肩の力が抜けた2人ではないものの、笑ってくれているだけで澪も笑顔になった。


澪「私も学校頑張らないとなぁ」


ピコン


環「澪も歌ってみた、やればいーのに」

紫遊「1回であれだけのコメントが来たんだ。やれると思う」

環「澪やってみない?」

紫遊「昔みたいに何か賭けるか?(笑)。あの時は1ヶ月2人のジュース毎日奢る、だったな」

澪「懐かしー!」

環「ぜってー売れるから澪。で?賭ける?(笑)」

澪「何賭けるの?(笑)」

紫遊「そこは澪が言わなきゃ」

澪「じゃあ、セカンドシングル収録見学!」

環「できんじゃね?多分。てかそもそもでセカンドシングル出せるか分かんねぇけど」

澪「大丈夫。デビュー曲、色が全部合ってたからめちゃくちゃ売れるよ」

紫遊「そういえば前も言ってたな、色の話」

環「じゃ、バズったら歌ってみた続行してみ!それオレが賭けるやつ!」


王子モードではなく、いつもの2人と、
その日は夜遅くまで会話が尽きなかった。

最初にした賭けは澪が勝った。
今回の賭けは、誰が勝つのだろうか……。
勝敗は意外と早くつくのだった。
でもそれはまた今度、ここから少し時間を置いた後の話になる。