俺様御曹司はパイロットになって愛しい彼女を迎えに来る

二人は、夕食の後ホテルに帰って来て、今日の分のレシピを英語で書き起こして明日の分も英語で書いて準備をしておいた。

お母様は日本語は話せるが、書くのはやはり英語の方がよくわかるようだ。

それに早く気付いて今日の分も英語でレシピを書いておくのだったと、悔やむ空に隼人は充分だよと言ってくれた。

せっかくカナダに来たのに観光もできずお見舞いと料理教室を開いただけの旅行になってしまい空が可哀そうだと隼人が申し訳ないと何度も謝ってくれるのだ。

空は隼人のご両親のお役に立てたのならこんなうれしい事はないと心の底から思えた。

何とか二日間で、ある程度の物が作れるようになったはずだ。

お母様は全くの初心者でもないので、とても優秀な生徒だった。

今日は昼食と夕食の分もお弁当にして隼人が届けてくれた。昼食のご飯は炊き込みご飯にした。

炊飯器があるので、炊き込みご飯は簡単に作れて美味しいと言ってお母様のお気に入りになったようだ。

夕食の分はすべてお母様が一人で作った物だ。空は横で見ながら味見をしてもう少しお醤油を入れたほうが良いとかみりんが足りないとかいうアドバイスをするだけだった。

空のカレーライスも教えてあげてと隼人が言うので、カレーライスは日本に居る時によく作っていたので、ルーさえあれば作り方はわかるからいいと言うお母様に“空のカレーライスは絶品なんだぞ、一度食ってみろよ”と言っていた。

隼人がそういうのであれば、ぜひと言われて、作り置きできるので空特性のカレーライスを作った。

ルーは何でもいいのだが、固形の物ではなくて顆粒のルーを使うのが空流だ。隼人がアジア系のスーパーに行って顆粒のカレー粉を買って来てくれた。

ジャガイモはいれない事インスタントのオニオンスープを入れる事後は隠し味に、オイスターソース、醬油、ソース、リンゴのすりおろしにはちみつを入れる。肉は細かく切ってニンジンや玉ねぎもなるべく細かく切る。

そして、出来上がって盛り付けたら素揚げしたナスとカボチャやズッキーニなどの野菜を上にのせる。野菜たっぷりカレーなのだ。

お母様もおばあ様も皆喜んで食べてくれた。これを病院に届けられないのが残念だとお母様は言いながらも美味しい美味しいと言って食べてくれた。

カレーは各家庭でその特徴や味も全然違ってくる。カレールーの箱にある作り方を律義に守って作る人や色んな調味料を混ぜて自分の独特のカレーを作る人もいる。空は後者だ。

隼人に“隼人こんなお料理の上手で美人で人柄の良い空さんを絶対離しちゃだめよ”と英語で言っていた。

きっとおばあ様さまに聞かせたかったのだろう。