俺様御曹司はパイロットになって愛しい彼女を迎えに来る

次の日午前中にお父様のお見舞いに病院に行った。

お父様は特別室に入っていてお母様も付き添いのベッドでずっと一緒にいるらしい。とても仲の良いご夫婦なのだろう。

お父様は病院から仕事の指示を出したりZOOMで会議をしたりしているそうだ。

お母様はきお父様があまり仕事をやりすぎないように、しっかりと管理をしているようだ。

お父様は普通に話せてすこぶる元気そうだった。

脳出血と聞いていたので後遺症も残るのだろうかと思っていたが、そんな気配もなくしっかりと対応してくれた。

「親父、母さん、こちらが結婚を考えている秋野空さんだ。高校の同級生でその頃からの付き合いなんだ。母さんは二度ほどあっているよな?」

「秋野空です。よろしくお願いします。お父様は本当にお元気そうでびっくりしました。お見舞いにお二人がお好きだと聞いて、黄明堂のお饅頭を持ってきたんです。でもお父様は食べられないかもと思って心配していたんですが、全然大丈夫そうですね」

「ええ、空さんありがとう。黄明堂のお饅頭なんてもう何年振りかしら、隼人に送ってって言っても全然知らんぷりなのよ。本当に嬉しいわ。ねえ、洋二さん」

「ああ、本当に久しぶりだ。空さんはケリーに会ったことがあるんだって?」

「はい、高校の時に隼人がインフルエンザでお休みしていた時に、プリントを持って行った時と卒業式の時にお会いしました」

「ああ、そうだったわね、プリントを持ってきてくれて玄関で預かって家に上げなかったと言って、隼人ったらすごくむくれちゃって大変だったのよ。でもインフルエンザなのに会わせるわけにもいかないじゃない。なのに空さんに冷たいと言ってしばらく口きいてくれなかったのよ」

そんな話をして四人で盛り上がっていた。お母様はお茶を入れて下さって、二人の大好物の黄明堂のお饅頭を一緒に頂いた。

お父様もお母様も空に、他人行儀な口の利き方はしなくていいと言ってくれた。

”お義父さん,お義母さんでいいし何なら名前で呼んで欲しいわ”とお義母さんが言うので、ケリーさんと呼ぶことになった。