俺様御曹司はパイロットになって愛しい彼女を迎えに来る

「なんだそれ、断れよ。道端グループっていうのに惹かれてんのか空は」

「なわけない。そんな大層な所お断りだよ。でも小夜子さんは大好きなお友達だから、無碍にしたくないだけだよ」

「ふ~ん、いつだよ。俺も行くから場所と時間教えろ」

「はあ~っ、なんで隼人がくんのよ」

「俺はお前の保護者だからな、不出来な娘が心配なんだよ。ちゃんと断れずにずりずり引きずられていきそうだもんな」

「失礼ね、ちゃんと嫌なもんは嫌っていうよ。ご心配なく」

美空はそんな二人の会話を聞いて、肩を震わせて笑いをこらえてる。

そこに健吾が帰ってきた。自分の部屋に帰って着替えてきたようだ。

「なんだなんだ、また空と隼人喧嘩してんのか?」

「そうなの、痴話げんか」

「「ちがう」」

「ほら、そんなとこはちゃんと揃ってんじゃん、はいはい、みんな揃ったからご飯にしよ、隼人がおいしそうなワイン持ってきてくれたし」

そういって美空はキッチンに入ってきて、空を手伝ってくれる。

今日は鶏肉のソテーに、サラダと先日美空の実家から送られてきたジャガイモでクリームスープを作った。

ワインに合うメニューだ。空はお酒のつまみもささっと作って出した。

久しぶりに4人そろったので、近況の報告や隼人のロンドンステイの話も面白く聞かせてくれた。健吾の管制官とパイロットのやりとりの笑い話には、皆お腹を抱えて笑った。

どうやら隼人のご機嫌も直ったようだ。