俺様御曹司はパイロットになって愛しい彼女を迎えに来る

そして隼人もOJTを終えてパイロットとして乗務し始めた。

4人揃うのは週に一度あるかないか程度だが、隼人の乗務がない時や早く帰れるときは空達と一緒に夕食を食べたがった。

空は隼人の部屋の冷蔵庫にも、作り置きの総菜を入れておくようになったので空が遅番の時にはそ、ちゃんとご飯を炊いて総菜を温めて食べているようだ。

朝はもっぱらパンと目玉焼きかゆで卵に隼人自慢のオニオンスープというメニューらしい。

空が休みの時で隼人が午後からの出勤だったりすると、空の味噌汁と和食の朝ごはんが食べたいと言うので隼人の部屋に作りに行ったりもしている。

朝から空の作る朝食を食べるとその日一日やる気が出るし体調もいいのだと嬉しそうに言う隼人を、空もついつい甘やかしてしまうのだ。

美空も健吾も遅い時は隼人のマンションで二人で食事をした。

隼人が国際線乗務が入るようになると、二日とか三日とか帰ってこない時もあるので、空は隼人の乗務スケジュールを把握しておくようになった。

そんな生活が半年ほども続いた時、小夜子さんから入院したとラインが来てびっくりしてお休みの時にお見舞いに駆け付けた。

何か悪い病気ではと心配したのだが、足の親指に持っていた植木鉢を落として、親指にひびがはいり打ち身もひどくて歩けないので入院したらしい。

空はお見舞いにあっさりしたクッキーを作って持って行った。

ニンジンやカボチャや抹茶のクッキーは前に小夜子さんのご自宅にお邪魔した時に持参したら、小夜子さんがすっかり気に入ってくれたのだ。

その後帰宅した御主人にも出したらご主人も大層気に入って、残っていたものを全部食べてしまったと言って憤慨していた。

余談だが、さすが道端グループの会長の家は半端なかった。都内の一等地に洋風のおしゃれで大きな建物が鎮座ましましていた。

お手伝いさんや通いの庭師さんとか執事のような人もいて、空は少し緊張しながらお邪魔したのだが、小夜子さんと話しているうちにそんなんこともすっ飛んで行って、リラックスして小夜子さんと他愛のない話で盛り上がったのだった。