俺様御曹司はパイロットになって愛しい彼女を迎えに来る

勿論健吾が来ることもあり、空は4人分作る日もあったのだ。疲れる…

隼人の家の鍵も渡しておくと言われたが、それは困るというと、健吾の部屋の鍵は預かっているのになんで俺のはダメなんだと真顔で切れられた。

そんなことで怒る意味が分からないが、怒らすと面倒な男なのでとにかく預かっておいた。

俺がいなくてもマイクロバブルの風呂に入りに来てもいいからなと言われて、人様の家に風呂にだけはいりに行く趣味なんてないわよと、言っておいた。

お風呂が故障で使えなくなったら行くかもだけど…本当に隼人の思考は、時どき斜め上をいっている。

NOAに入社したのは空の料理が食べたいからだとか、意味が分からない。健吾に言うと大笑いしていた。

その後”隼人らしいな、それで精いっぱい自分の気持ちをアピールしてるつもりなんだろうなあ“と、可哀そうな子を労わるようなことを言っていた。それも意味が分からない。

とにかくそれからの空は、飯炊きばばあになったように休みの日には料理に明け暮れた。

まあ、料理は大好きだから嫌ではないのだが、食費が半端ないことになっている。

ある日4人で空達の部屋ですき焼きをしていた時に、隼人がその事を言い出した。それで隼人が食事代をくれるというので、一人月に1万5千円もらうことにした。

美空と空は毎月1万5千円を、共通の財布に入れてそこから食料を買うときには使っていたのだ。

4人で6万円もあれば多分余ると思うのだが、そこには空の料理を作る労力や買い物に行く労力は入っていない。3人はそれとは別に空に払うというのだが、空はそれは必要ないがその食糧でお弁当を持っていくのでそれは認めてほしいというと、もちろんだと言ってくれた。

そして毎月余ったら4人で外食するときの足しにしようと言ったが、余ったらそれを空の労力費に充てろという隼人、それは必要ないので余ったら貯めておいて高いお肉を買ってBBQをしようということにした。

隼人のマンションにはコンシェルジュも居るし屋上にはBBQコーナーもあって、BBQの網を使うのは住民なら無料のようだ、頼めば食材も用意してくれる。

そこにはバーもあって至れり尽くせりなのだ。

何カ月かに一度、みんなの都合がつくときにそこでBBQをしてバーで作ってもらうカクテルを飲むのが空の楽しみになった。