和泉:「おっあった、このビルだ。日和ちょっとここで待っててくれ」
日和:「うんわかった」
和泉がビルの中に入っていった後、日和はボーっとまわりを眺めていた
日和:それにしても人がいっぱい…同じようなビルもたくさんあるし…
!!!
急に日和の顔色が変わり、一歩、一歩と動き出し…そして走り出した
日和:まさか…まさか…こんなところに…
ドン!
日和は行き交う人にぶつかりこけてしまう
日和:「ご、ごめんなさい」
すぐに立ち上がり、数メートル先を歩く背の高い金髪の男を必死で追いかける
スマホを落としたことにも気付かずに…
日和:「い、樹くーん!!」
日和の声にまわりの数人が振り向く
そして金髪の男も…
日和:あ……
樹だと思って追いかけていた男が全然違う男たとわかり、呆然とその場に立ち尽くす日和
日和:私……もし今の人が樹くんだったとして、どうしたかった? 何を言いたかった?
会いたかった? ずっと待ってた? 今でも好き?
ドン!
男:「こんなとこでボーっとしてんなよ!」
日和:「す、すみません」
日和:そうだ! 和泉くん、和泉くん待ってたんだ。戻らなきゃ…
え? あれ? ここどこ!?
とにかく連絡……?!
日和はスマホがないことに気付く
和泉:時間かかったな、日和待たせちまった
ってあれ?
別れた場所に日和がいないことに気付く和泉
和泉:え? どこいった?
辺りを見回すが日和の姿が見えない
慌てて電話をかける和泉
日和は電話に出ない
和泉:なんで電話出ねーんだよ!
すぐに走り出す和泉
走り回りながら電話をかけ続けていた
女性:「このスマホ落とした人いませんか? 電話鳴ってますよー」
女性がスマホを掲げて叫んでいた
キラッ
ガラスの靴のストラップが光っているのが目に入った和泉
和泉:「日和!」
女性:「キャッ」
和泉に腕を掴まれ女性は悲鳴をあげた
和泉:「! すんません! それ友達ので…」
自分のスマホを見せ発信を切る和泉
女性:「あ、よかったです」
日和のスマホを渡され、みるみる顔が青ざめていく和泉
和泉:「…ありがとうございます、友達とはぐれてしまって…これここで拾ったんですか?」
女性:「はい、キラキラ光ってたから…お友達見つかるといいですね」
和泉は一礼してまた走り出した
和泉:日和…日和…何があった? どうか無事でいてくれ
和泉が夢中で日和を探している頃、日和は街をさまよっていた
