大学 カフェテラス
友人:「日和ちゃんの彼氏、また新入生に告白されたらしいよ」
美咲:「和泉モテモテだよ、どうする? 日和」
日和:「アハハ…」
ー あれから月日は流れ、私たちは大学3年の夏を迎えようとしていた
私は美咲と和泉くんと同じ大学に進んだのだけど、なぜだかいまだに私と和泉くんは付き合ってることになっている
もちろん付き合ってなどいない
私はあいかわらず樹くんを待っているのだから
だけど、この四年何の連絡もない…
和泉:「日和ー」
カフェテラスに和泉がやってきた
和泉:「オレ午後休講になったんだ、日和は午後もあるよな?」
日和:「うん」
和泉:「自主練して待ってっから一緒に帰ろうぜ」
ー 和泉くんはこの春から一人暮らしを始めた
大学ではなく、なぜだか私の家の最寄り駅近辺に…
何もできなかった和泉くんを心配して反対していた母親を、2年かけて説得したそうだ
美咲:「和泉、あんたまた告られたらしいね」
和泉:「あ? ああ、彼女いるって新入生だから知らなかったらしい。ごめんな日和」
日和:「う…うん」
ー バスケ部で活躍している和泉くんはかなりモテる
なのに平気でこんなこと言うもんだから、私たちはカレカノだと浸透してしまっている
何度も和泉くんは彼女作らないのか聞いてみたが、今は必要ないの一点張りでずっと樹くんの代わりを務めてくれている
和泉:「それより美咲、修一に近々アレーズで飲もうぜって言っといてくれ」
美咲:「わかった、修も和泉に会えなくて寂しがってたよ」
ー 美咲と修一くんは1年前から一緒に暮らしている
修一くんは法律を勉強すると言って、私たちとは違う大学に進学した
近所でも大学が違えばなかなか会えないらしく、我慢の限界がきて一緒に暮らし始めたのだ
カランコロン
桜井 こころ:「日和さん!」
日和:「こころちゃん、お疲れ様」
日和と和泉はアレーズにやって来た
祐生:「よう、また来たのか」
和泉:「腹減っただけだ、なんか食わせろ」
ー アレーズは陽次さんから引き継ぎ、今は祐生くんが取り仕切っている
祐生くんは専門学校で調理・製菓を勉強して、ランチ・カフェ・バーとアレーズも様変わりした
私もたまにバイトさせてもらっているけど、今のメインはこころちゃん
私たちの1コ下でなんと祐生くんの彼女
こころ:「日和さん、今日もデートですか?」
日和:「こ、こころちゃん? 何度も和泉くんとは付き合ってないって言ってるよね」
こころ:「だって~ ここんとこ毎日のように一緒に来るじゃないですか」
日和:「それは和泉くんが一人暮らしを始めたからちゃんとご飯食べなきゃと思って…」
こころ:「またまた…いいんですよ、私たちはちゃんとわかってますから、ねえ祐くん」
祐生:「さあな、それよりこころ、これさっさと運んでくれ」
こころ:「は~い」
