数日後 アレーズ
カランコロン
日和:「こんにちは」
陽次:「日和ちゃん、いらっしゃい」
祐生:「もう大丈夫なのか?」
日和:「うん、あの時は本当にありがとう。おかげでほらこうやって学校にもちゃんと行ってるよ。陽次さん、バイトも明日からでも来れますから」
陽次:「うちはいつからでもいいからね、無理しないように」
和泉:「水本! 今回は迷惑かけて悪かった。日和を助けてくれてありがとう」
日和の後ろから入ってきた和泉は、祐生に誠心誠意頭を下げた
陽次:へー、彼が噂の和泉くんか…
祐生:「ああ、でも何もおまえの為にしたわけじゃない。オレがしたくてしたことだ、気にするな」
日和:「だけど、祐生くん停学になっちゃって…」
祐生:「まああれだけ暴れればな。k市は前に住んでたことあって、奴らとは何度もやりあったことあるんだ。山口は退学になったし、山城は停学とバスケ部退部だそうだ。ざまあみろだ」
陽次:「こっち来ておとなしくなったけど、前はよくケンカしてたんだもんな」
祐生:「あそこら辺はガラが悪くてな、こんな面だからしょっ中からまれてて、だからまあ慣れてんだ」
和泉:「それでもちゃんと礼は言っときたい。本当にありがとう」
祐生:「ああ」
目と目を合わせ、二人の間に初めて平穏な空気が流れた
カランコロン
美咲:「こんにちは」
美咲と一緒に修一も入って来た
陽次:「いらっしゃい」
修一:「和泉、ちゃんとお礼言えたか?」
和泉:「…ガキじゃないんだから礼くらい言える。なんだよそれ確かめに来たのか?」
美咲:「いや、修が水本くんすごくケンカ慣れしてたって言うから、いろいろ話聞きたくて」
修一:「ちょっとその前に聞きたいことがある、いつの間に二人は連絡先交換してたんだ?」
美咲:「だいぶ前だけど…でもそのおかげで助けてもらえたわけだし」
修一:「いやまあそれはそうだけど…でも…」
祐生:「心配いらねーよ、中本とはただの友達だ」
和泉:「おい、日和ともただの友達だろ?」
祐生:「それはおまえもだろ」
やいのやいのやいの…………
みんなのたわいもないやり取り…
居心地の良さに自然と笑みがこぼれる日和
ーああ、この人たちに囲まれていたらきっと私は大丈夫だ
私は一人じゃない…みんなに助けられてここにこうしていられる
樹くんがいつ帰ってきてくれるかはわからない
でも私はふさぎ込んでじゃなく、私らしく待っていられる
私を見守ってくれる大切な人たちがいてくれるから……
