大会会場
松本:「和泉っ」
和泉:「あっ…」
松本からのパスも簡単に相手にカットされてしまう和泉
松本:「おい、しっかりしろ和泉」
和泉:「すまん」
舞香:「和泉っ、集中集中!」
五十嵐:「和泉先輩、ファイトですっ」
和泉:…くそっ、わかってる試合中だ!
日和…無事だよな? なんで来ないんだよ
山城:フフッ…いいザマだな小林、これでやっとおまえに勝てる!
その時
日和:「和泉くーーん!!」
和泉:え? 日和の声?!
和泉は歓声の中かすかに聞こえた日和の声に反応し客席を見る
そこには修一と美咲に支えられながら立っている日和がいた
和泉:日和!?
日和:「和泉くーん、頑張ってーー!!」
和泉:日和だ! 日和だ!! 無事だったんだ…よかっ…よかった
隣で修一が大丈夫だ安心しろと言わんばかりに、顔やジェスチャーで必死で和泉に伝えていた
和泉:修一…よしわかった
日和があんなに大声で応援してくれてるのに、みっともないプレイは見せられない!
そこから和泉のプレイは一変
どんどんシュートも決め追い上げていく
そんな和泉の活躍を見て、何も言わず祐生は帰って行った
山城:「おい、彼女が心配じゃねーのかよ」
和泉:「はあ? そこでオレを応援してくれてるし」
和泉が指差す方を見ると確かに日和が必死に応援している
山城:くそっ、山口のやつ…
あれよあれよという間に逆転
そして…
うわーーーーっ
歓声が響き渡り試合終了
和泉:「日和ーっ」
バタバタと猛スピードで日和のもとに駆け付ける和泉
和泉:「大丈夫か? どうした? 何があった?」
修一:「落ち着け和泉、実は………」
和泉:「なんだって!!! どこもケガとかしてないよな? なんもされてないんだよな?」
取り乱す和泉を見て日和はそっと和泉の手を取り
日和:「大丈夫、もう平気だよ。修一くんと祐生くんが助けに来てくれたから…みんな心配かけてごめんね、修一くん本当にありがとう」
修一:「いや、俺はそんな…」
和泉:「日和っ…うっ…」
安心したのと日和の手の温もりとで和泉は感極まり涙があふれ出た
美咲:「それにしても水本くん、いつの間にかいなくなっちゃって」
日和:「もう一度ちゃんとお礼を言おうと思ってたんだけど…」
修一:「ホントにあいつがいなかったらどうなってたか…」
和泉:「そうだ、安心したら思い出した! くそ山城のヤツ、二度とバスケができないくらいぶん殴ってくる!! まだその辺にいるはずだっ」
駆け出そうとする和泉の手をしっかり握り、止める日和
