甘々王子とやらかしヒーロー



バスケ大会当日

美咲:「日和 寝坊したってすごい慌てて電話かけてきたよ」

修一:「珍しいな、夜更かしでもしてたか?」

美咲:「どうだろ、とりあえず先に行っとこう」




アップしている和泉をニヤニヤしながら見ている相手チームの山城
そんなこと全く気にも留めない和泉

和泉:おっ、修一と美咲だ。ん? 日和はまだなのか?





k駅

友人:「悪いな、バイト入らなければ今日も遊べたのに」

祐生:「昨日一日遊んで泊めてもらったんだ、十分だ」

友人:「じゃまた遊ぼうな」


祐生は友人と別れ辺りをぶらついていた

男:「だからN高の小林!」

急に和泉の名前を電話でしゃべる男に出くわし、足が止まる祐生

男:「そいつの彼女を拉致るよう頼まれたんだけど、ヤバそうじゃん? だからオレは抜けたんだよ。金はよかったんだけどさ…」

ガシッ
祐生はすごい形相で男の腕を掴みひねりあげた

祐生:「その話詳しく話せ」

男:「ゲッ、元k中の水本…」

祐生:「ほら、早くしろ」

手に力を入れる

男:「うっ…わかったよ……今日バスケの大会が近くであって、N高の小林の彼女を拉致ったら金くれるってk高のバスケ部の山城に頼まれたんだ。だけどオレは断ったんだっ、だから手離してくれよ」

男の手を掴んだまま電話をかける祐生




ブーブーブー…

美咲:「あ、水本くんからだ」

修一:なんであいつから美咲に?

修一は耳を近づける

祐生:「中本、今どこだ? 桐谷と一緒か?」

美咲:「今、和泉の応援でk市に来てるんだけど、日和は遅れて来るって」

祐生:「やっぱり…k高のヤツに拉致られたかもしれねー」

美咲:「え!?」

祐生:「桐谷に電話しても繋がらねー」

修一も慌てて日和に電話する
繋がらないと首を振る修一

祐生:「おい! どこに拉致るってたんだ! 早く言えっ!」

男:「た、たぶん…k高の体育倉庫だと」

祐生:「オレが行ってみる」

修一:「俺も行く! ここから近いはずだから」

美咲:「じゃ私も…」

修一:「美咲はここにいろ、拉致とか何かの間違いで もしかしたら日和がここに来るかもしれないだろ」

美咲:「…っ、わかった」

修一は走って行ってしまった

美咲:日和……どうか無事でいて…



和泉:あれ? 修一もいなくなったぞ

山城:「おい小林、久しぶりだな。今日はオレたちが勝つぜ」

和泉:「何言ってんだ、おまえオレに勝ったことねーだろ」

山城:「フッフッ…どうだかな、今日はおまえの彼女来てないだろ? オレのダチがおまえの彼女と遊ぶって言ってたからな」

和泉:「はあ? なんだよそれ、どういうことだ?」

山城:「ハハ、試合に勝てたら教えてやるよ」

和泉は美咲の方を見るが日和の姿はない
しかも明らかに美咲の様子がおかしい

和泉:もしかして本当に日和に何かあったんじゃ…

日和のことが心配で頭いっぱいの中、和泉の試合が始まろうとしていた