甘々王子とやらかしヒーロー


日和:「和泉くんおまたせ、ごめんね、待った?」

和泉:「いや、全然っ」

和泉:今日の日和、いつも以上にかわいいな

オシャレをしている日和をじーっと見る和泉

日和:「ん?」

和泉:「いや…で、どこ行くんだ?」

日和:「えっとね、2~3軒よさそうなお店調べてきたの。そこ回っていい?」

和泉:「おう、いいぜ。どこでも付き合うから」

日和:「ありがとう」

日和:いつも優しいな、和泉くんは

嬉しそうに和泉に笑顔を見せる日和

和泉:うーー かわいいな、畜生! 

日和:「えーと、まずこっちだよ」

和泉:こんなかわいい日和と二人きり…グフフフ

日和:和泉くん?

和泉の腕を引っ張り案内する日和

和泉:うおーーっ…腕組まれたーー!! これってやっぱりデートだよな!!




日和:「和泉くん見て見て! このマグカップ ネコさんが取っ手になってる!!」

和泉:ネコさん…って……もう!! 

和泉:「ほんとだ! こっちのは犬だぞ」

日和:「えー どっちもかわいい!! ねえねえ、どうしたらいいと思う?」

和泉:「うーんそうだなぁ、美咲にはネコの薄い色、修一には犬の濃い色にしたらどうだ? 修一は濃い色が好きだぞ」

日和はカップを並べてみる

日和:「うん! すごくいいよ和泉くん!! やっぱり和泉くんに付いてきてもらってよかった」

和泉:そうかそうか

満足そうな和泉と一緒にレジに並んだ日和は

日和:「…ねえ、ラッピングって…」

和泉:「ん?」

日和:「…別々に渡せるように、ラッピング色違いとかにしてもらえるのかな?」

和泉:「店員さんに聞いてみたらいいよ」

日和:「……うん」

不安そうな表情の日和

和泉:「大丈夫だよ、ほら」

和泉は日和の肩をポンポンと軽く叩いた

日和:「す、すみませんーーー」


日和:和泉くんはちゃんと私に言わせようとしてくれる
横にいてくれると安心して言葉が出る気がする




和泉:「よかったな、きっとあいつら喜ぶぞ」

日和:「うん、和泉くんのおかげだよ。ありがとう」

日和の笑顔に照れながら

和泉:「おう! あー 腹減ったな、何か食って帰ろうぜ」

日和:「うん」

和泉:間違いない、これはデートだ!!!