甘々王子とやらかしヒーロー



学校 休み時間

日和:「和泉くん、ちょっといい?」

日和に誘われ廊下の端に連れ出される和泉

日和:「あ、あのね、美咲と修一くんが付き合うことになったじゃない? それが私とても嬉しくて…」

和泉:友達のことこんなに喜んで、日和はホントに優しいな

和泉:「うんうん、そうだな」

日和:「でね、二人に何かプレゼントを渡したくて…」

和泉:てか、こんなとこで二人で話してるオレたちってカレカノぽくね?

和泉:「いいんじゃねーか」

日和:「それで和泉くんに一緒に選んで欲しいんだけど、どうかな?」

和泉:「ん? …オレ?」

日和:「うん、今度の日曜とか空いてたら…」

和泉:「空いてる空いてる! よしオレに任せろ」

日和:「ありがとう! 頼りにしてるね」

和泉:「おう!」

和泉:もしかして…これってデートってやつじゃ……




授業中ニヤニヤが止まらない和泉

先生:「小林、続き読んで」

日和のことを思い出し、先生の声が全く聞こえてない和泉

先生:「小林? …小林!!」

和泉:「うわっ!! ビックリさせんなよ先生」

先生:「授業中だ! ボーっとすんな」

アハハハ……………

同じクラスの修一は、みんなが笑う中
和泉の様子を気にしていた




キンコンカンコン……

修一:「和泉、おまえ様子が変だ! 何かあったろ?」

和泉:「は?」

修一:「正直に話せ、何があった?」

和泉:「あー 聞きたいか?」

ニヤニヤする和泉

修一:「早く言え!!」

和泉:「聞いて驚けよ、オレ日和とデートすることになった!」

ドヤ顔の和泉、真顔の修一

修一:「…それっておまえから誘ったのか?」

和泉:「いや、てか驚かないのかよっ!」

修一:「それホントにデートなのか?」

和泉:「二人で出かけるんだから、デートだろ!」

修一:「ふーん、まあいいや。結果ちゃんと報告しろよ」

和泉:「なんでだよ!」






土曜日 和泉の部屋

和泉:しかしデートって何着て行くんだ?

鏡の前でいろいろ着てみる和泉、だがどれもしっくりこない

和泉:…………
あーーーーーくそっ!!




日曜日 
結局いつもの服に落ち着いた和泉は、駅で日和を待っていた