甘々王子とやらかしヒーロー



休み時間、トイレから帰ってきた美咲

美咲:「日和ぃーー!」

急に泣きそうな顔で抱きついてきた

日和:「ど、どうしたの?」

美咲:「さっきトイレで……」



トイレの個室に入っている美咲
数人の女子が入ってきて鏡の前で

女子:「あかね、今日さ、男バレ行ってみる?」

野田 あかね(のだ あかね):「え?」

女子:「西山くん、見に行きたいでしょ」

美咲:え? 修?!

個室の美咲は、女子から修一の名前を聞きドキっとする

あかね:「な、なんで(汗)」

女子:「もーあかねったら、ずーっと目で西山くん見てるじゃん! バレバレだよ」

美咲:!!!

あかね:「そっか…わかっちゃうか。うん、私、西山くん好きなんだ。でもほら、隣のクラスの中本さん? いつも一緒にいるから…」

女子:「あー、それなんか腐れ縁の幼なじみって聞いたよ」

あかね:「えっ?! そうなの?! 付き合ってるわけじゃないの?」

女子:「よく知らないけどそうなんじゃない?」

美咲:いえ、付き合ってます!

あかね:「ほんと? よかった」

女子:「じゃ今日行ってみようよ」

パタン
話しながら出ていく女子たち

ジャーー
手を洗いながら顔が引きつってる美咲



美咲:「ということがあって……」

日和:「だ、大丈夫だよ美咲。修一くんと付き合ってるのは美咲なんだし」

美咲:「そうだけど…ねえ、今日一緒に部活見に行ってくれない? あの子たちほんとに来るかもしれないし…」

日和:こんな不安そうな美咲、初めて見た

日和:「もちろん、いいよ。樹くんに美咲と帰るって連絡しとくね」

美咲:「ありがとう、日和」




放課後、体育館

ダンダンダン、バシッ
シュートをきめる和泉

日和:あいかわらずバスケをしてる時の和泉くんかっこいい…
あっ、あくまで友達として、うんそう

隣のコートではバレー部が練習している
サーブを打つ修一

キャーキャー

女子:「西山くん、がんばってー」

黄色い声援が飛んでいる

修一:?

声援に気付いた修一

修一:同じクラスの女子じゃん…なんだ? ヒマなのか?!

女子数人に紛れてあかねが真っ赤になっていたことに、気付きもしない修一

修一:おっ、美咲だ! 珍しい、日和もいるじゃん

修一は二人に笑顔で手を振った

日和:「ほら美咲、修一くん手振ってる」

美咲:「うん」

二人は手を振り返した

女子:「ちょっと、応援してたのうちらなのに!」

そう言って美咲を睨んだ

美咲:「……もういいや、帰ろ日和」

日和:「いいの?」

美咲:「うん」

美咲は日和の手を取り体育館を出た

日和:美咲……

和泉:あれ? 日和?