美咲:「……その人、日和の王子様なんだよ」
和泉:え?!!
日和:「ち、ちょっと美咲! 恥ずかしいから…」
修一:「いやいや王子様って…気になるでしょ。それでそれで?」
言えとばかりに、美咲に目線を送る
日和:修一く~ん!!
美咲:「昔、助けてもらって仲良くなって…でもアメリカに引っ越していって音信不通だったのが、6年ぶりに日和に会いに帰ってきたって…」
和泉:は?! 何それ、日和に会いにって…じゃあの時…
修一:「日和に会いにって、じゃ告白とかされたの?」
カーっと真っ赤になる日和
バン!!!
突然両手で机を叩く和泉
和泉:「……オレ…トイレ!」
慌てて部屋を出ていく和泉
美咲:「…じゃ休憩しょっか、修、飲み物取ってこよ」
そう言って美咲は修一を部屋から連れ出した
美咲:「ちょっと修! どういうつもり?」
修一:「どういうって…その人と日和の関係を和泉も知りたそうだったから」
美咲:「それにしても荒療治過ぎない? 和泉がかわいそうだよ」
修一:「あーまあ……そうだな。美咲これ持って先に部屋行ってろ」
修一は美咲にお菓子とジュースを渡した
コンコン
トイレのドアをノックする修一
修一:「和泉、スネてないで出て来いよ」
和泉:「……」
ガチャ
修一:「ひでー顔! おまえ相変わらず泣き虫だな」
そう言って修一は和泉の頭をくしゃくしゃかき回した
修一:「こっちこいよ」
ジャーーー
洗面所で顔を洗う和泉
修一:「おまえがあの時 逃げた結果がこれだ! 現実を受け止めろ」
和泉:「うっ……」
せっかく洗った顔にまた涙が流れる
修一:「ほら」
タオルを手渡す
修一:「いいか、過去はもう戻らない。肝心なのはこれからどうするかだ」
和泉:「修一、オ、オレどうしたらいいんだ?」
修一:「選択肢は3つ! 1つ目はダメもとでも日和に告る。そんで振られたらすっぱり諦める」
和泉:「いや、それは…」
修一:「2つ目は告白しないで諦める」
和泉:「どっちも諦めるじゃないか!」
修一:「まあ聞け、3つ目は今まで通り日和の友達としてそばで見守る」
和泉:「それだ! ていうかオレこの4人の関係は壊したくない。おまえらといるのすげー楽しいから…」
その言葉を聞いて嬉しそうに微笑む修一
和泉:「だけど、あの幼なじみと一緒にいる日和見んのはキツイな」
修一:そうだろうな、しんどいよな。でもそいつがほんとにいいヤツかもわかんないのに、このまま和泉に諦めてほしくないんだよな
修一:「まあしんどかったらいつでも聞いてやるよ」
和泉:「おう、頼むぞ」
修一:俺が女だったら、間違いなく和泉に惚れてんのにな…日和のやつ、なんで気付かないかな…
修一は和泉の頭をくしゃくしゃこねくり回す
和泉:「ちょっ…やめろ!」
じゃれ合う二人
日和:「二人とも遅いね」
美咲:「どーせ、しょーもない話で盛り上がってんのよ。ほっといてお菓子全部食べちゃお」
日和:「アハハハ……」
