甘々王子とやらかしヒーロー


真っ赤になりながらも、必死で目で訴える日和

樹:「ごめんごめん、早く日和に幼なじみのお兄ちゃんじゃなく、キミを好きでたまらない男だと意識してほしくて」

日和:…こんなの意識しない方が無理だよ

樹:「でもそうだな、嬉しくて浮かれてるのもあるかな。見た目もこんなステキなレディになってるし、なによりひとつひとつのしぐさがかわいくて…」

日和の髪の毛に優しく触れる樹

日和:「…私、そんなに変わってないと思うけど…」

樹:「ううん、前にもましてとってもかわいくなった。それに、たくさん声が聞けるようになった」

日和:「それは…和泉くんたちのおかげで」

樹:「うん、素敵な仲間なんだよね」

日和:「うん」

日和の屈託のない笑顔に、本当は他の男と関わってほしくないとは言えない樹

樹:「でも、変わってないとこもあるね。食べる前にちゃんと手を合わせるとことか、小さなことでも必ずありがとうと言おうとするとことか。昔から日和のそういうちゃんとしたところも好きだったから」

日和:「それは…当たり前なことだよ」

樹:「当たり前なことができない人もたくさんいるよ」

日和:樹くん、そんな風に私のこと見ててくれたんだ…
どうしよう…ドキドキが収まらない

カーっと日和は全身から熱を帯びてくるのを感じた

日和:待って待って待って……私…本当に樹くんのこと好きなのかも???


樹:「そろそろ行こうか」

そう差し出された手を見つめ

日和:今日ずっとこうしてさりげなくエスコートしてくれて、甘い言葉を囁かれて…
これって私の理想の王子様まんまじゃない?!

樹:?

ドキドキしながら手を添え立ち上がる日和

樹:「ここ段差があるから気を付けて」

ドキドキしすぎて樹の声が耳に入ってない日和は

日和:「キャッ…」

つまずき樹の胸にダイブしてしまった

日和:どうしょう…樹くんを好きかもと意識した途端、好きだという気持ちが溢れてくる…






美咲:「そっか、やっぱり好きになっちゃったか」

日和:「うん」

美咲:「だったら日和もきちんと自分の気持ち伝えなきゃ」

日和:「そうだよね…」

ー なんて、美咲との通話で言われたのに、あれからも樹くんと通話したり何度か会ってるのに、全然言えてない!!
てか、もう私の態度でわかってるんじゃないかと思うけど……